2006.12.31 今年いちばんの大事件
お久しぶり。元気にやってます。
ふと気づくと、日記を最後に更新してから1年ぶんをすっぽりとスキップしていてびっくり。
わあもう明日は来年。キャ。

わかっていたけど、バタバタバタバタ忙しかったです。それに義母が死んだり弟が結婚したり、まぁ他にも色々あるけど、ニュースの多い今年でした。
そのなかでも、Cheeにとって、もう、これは一生忘れられんという特筆すべき事件が。

会社で。

Cheeが勤めている会社の社長は、おん年73才。まだ立派に仕事をこなしているんだけど、なんせ元気といってもいつ何が起きるかわからないお年頃でもあります。
そんな社長の気がかりは「自分がもしもの時に、会社をどうするか」ということ。
社長の右腕的存在の専務は、59才。70を過ぎて現役である社長のことを考えれば、専務が次の社長候補だったとしてもおかしくないとは思うんだけど、専務本人は「自分は社長という器ではないから」「あと、65才で引退したい」とキッパリ断ってらっしゃるらしく、社長になってもらうのは、無理。
あ、思いだしたけどそもそも社長には25才の息子がいるんでした。まぁ普通にいくとこの人が次期社長のはずなんですが、これがどう考えても百歩も二百歩も譲っても役に立たない(断言)、ボンクラでねぇ。これ、また無理。

この会社に長く勤めたいCheeも、そこは非常に気にかかってました。「社長どうすんねやろ」と。

そんなある夏の給料日。
事務所と作業場が別のところにあって、普段はCheeら事務員はあんまり会わない作業場の職人さんたちも、給料日には事務所に来ます。社長以下、事務員・職人合わせて従業員は20人いません。小さい会社なの。
従業員が月に1日だけ全員集まるということで、お給料日には、社長の訓辞(のようなもの)があるんですよ。まぁ70を過ぎたお年寄りでもあるので、社長のお話はだいたい“業界の芳しくない現状”やら“不況の世の中”やら、事故に気をつけなさいとか飲酒運転がどうのとか、いつも似たような話題でくどくどと…、まぁ、Cheeは正直聞いてないんです。
…、が、その日もあんまり聞かずにぼーっとしてたら、ふと気づくとお話がヘンな雰囲気になっていた。

「ワシも、ご存知のように73になった。せんには検査とはいえ、入院までして迷惑かけてもたし」
「縁起でもないと言われるかもしれんが、はっきり言うていつ死んでもおかしない」
「そこで」
「遅いぐらいやが、この○○会社、ワシになんかあったとしても、この先続けていくためには」
「誰か、ワシに代わる仕事をしてくれる人が要るワケや」
「決して簡単なことではない、業界も厳しいし、そこはワシができる限りサポートしよ、思てるんで」
「この仕事を一所懸命勉強して、いつかワシに代わるものとして、我こそはやってみよう、という人がおれば、と」
「思てるんやがな。どうやろか。」
誰か。



って、えっ。
今、もしかして、社長は後継ぎを募集しているんですか?

ええええぇ

Cheeがびっくり仰天声も出ないのと一緒で職人さん達もみーんな下向いて、全員しーんとしちゃってますよ。
しばらーく静まりかえって誰も何も言わないので、専務が口を開けたと思ったら、

「オイ、誰かおらんか。誰か」

返事の催促…。
誰が、給料日に、全従業員の前で「社長の後継ぎになる人いませんか」と問われて「ハイ」て言うんだ。
えーっ。えーっ。えーっ。

何がびっくりってさ、このしーんとした気まずい雰囲気のなか、
・・・
いたんだ。


勤続何十年になるベテランの職人さんでもなく、社長の息子でもなく、28才のタケダ君(仮名)という人で、高卒来たしかに10年ほどずっとうちの会社で働いている。でも、何度も言うけどベテランさんは上に何人もいるし、社長の血縁でもないよ。若手だよ。
この立候補を受けて、社長は
・・・
「タケダ君がな。うん。そういうことで」
「もちろん、ワシも専務も頑張っていくわけやけど」
「彼もまだ若いし足りんところもあるわけやから、みんなもサポートしたってほしいと思う」
「そういうことで」「今日は終わり」「お疲れさん」

ええええぇ〜



今年のいちばんの大事件。

うちの会社の次の社長が挙手で決まりました。


*



忙しかったし色々あったけど、全体として楽しかったです。来年も、同じようにいい年になりますように。
皆さんも。よいお年を!

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